Written by Web校正ライター Calibration Writer Of Website
ステージグループの校正ライターです。
当ブログでは「555文字ぴったりで、分かりやすく」をコンセプトに、Web用語をはじめとする様々な日本語の解説や、各種法規・最新の時事ニュースの紹介を行っています。
更新は毎週火曜・木曜です。ぜひこまめにチェックしてみてください。
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叙述トリックとは、小説などにおいて読者の先入観や思い込みを利用し
ミスリードを仕掛けるトリックのことです。
例を挙げると、
「男のように描写されていた人物が実は女だった」
「ミステリーにおいて、物語の語り手こそが事件の犯人だった」
「主人公が人間ではなく動物や幽霊だった」
といったものがあります。
小説では、読者は文字情報だけで物語をイメージします。
それにあたり、想像の手助けとなるのが「経験」です。
先入観や思い込みは、これまでの人生で見たこと、学んだこと、
感じたことなどから形成されるものです。
「男がスカートを履くわけがない」「子どもが殺人を犯すはずがない」
といった考えは、これまでの人生でそれが当たり前だったからです。
また、
「主人公は良い人で、犯人は悪い人に違いない」
という考えも世の中の多くの漫画、小説、ドラマ作品が「そう」だったという
経験談に他なりません。
これらを逆手に取ったのが叙述トリックです。
最近のネット小説やWEB漫画では、既存作品でありがちな設定や展開を
逆手に取った挑戦的な作品も多く見受けられます。これも先入観や思い込みを利用したものです。
小説や漫画に限らず、人は仕入れた情報を
自身の過去の経験と照らし合わせて判断してしまいがちです。
それに頼りきってしまうと、思わぬすれ違いや誤解を招くかもしれません。